Streets of Fire / PLACE VENDOME

ストリーツ・オブ・ファイア

ストリーツ・オブ・ファイア

 Dennis WardがあのMichael Kiske(Vo)にメロディアスハードを歌わせちゃったプロジェクトの2nd。
 Pink Cream 69勢がバッキングにも参加している為、「Kiske sings PC69」的なものを想像しつつ聞いてみたが、予想は当たりでありハズレ。 Dennis WardもMichael Kiskeもソングライティングには関っておらず、AOR然としたキャッチーなハードロックをMichael Kiskeがひたすら伸びやかに歌い上げる極上品だった。


 ピアノを効果的に使用したドラマティックかつメロディアスな楽曲は確かに「メタル成分の抜けたPC69風」とか「ドラマティックに叙情性を増したJOURNEYっぽい」とか表現できそうだが……えーとKiskeの歌声が気持ちよすぎて文章が思いつきません(笑)。ソロではイマイチなKiskeだが、この作品での適度にリラックスした歌唱は本当に絶品。冒頭の#1"Streets of fire"から、もうすんごい気持ちよさそうに伸びる伸びる。ソロで微妙な、というか地味な作品ばかり作っていて忘れかけていたけど、この人やっぱり凄いわ。ぶっちゃけHELLOWEEN時代よりも好みです、コレ。