Dreamcatcher / LAST AUTUMN'S DREAM

ドリームキャッチャー

ドリームキャッチャー

 毎年12月にアルバムを出すドイツ・スウェーデン混成メロディアスハードの6th。
 彼らに関しては音楽性は不変と思われるため、楽曲の出来不出来だけが評価を分ける要素となるのだが、このアルバムも不変の極上の哀愁メロディアスハード。そろそろ使い回しも目につくようになってはきたが、Mikael Erlandsson(Vo.key)の甘いハスキーボイスにAndy Malecek(g)のギターが映える映える。前作で若干薄まっていた哀愁味を今作ではしっかり取り戻しており、リフが思いっきりTALISMANな#3"Hold on to my heart"のキャッチーすぎるサビと泣きまくりのギターでいきなり悶絶。この声にこのギターはもう反則技でしょう。
 Marcel Jacob(b,rhythm-g)とJamie Borgerの元TALISMAN組リズムセクションもしっかりとハードロックな力強さで屋台骨を支えており(結構ベースがうねうねやっていてカッコいい)、これまた毎度のことながら「ドライブにおすすめの1枚」と言った感じ。


 良くも悪くも「実力派スタジオミュージシャンの集まり」というイメージからは未だ脱却できておらず、「バンド」としての存在感には相変わらずの薄さを感じるものの、これからもこのレベルのアルバムを年1枚作ってくれるなら僕は全く文句ありません。