FLAME / DGM

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 何故かamazonの国内盤にジャケ画像がないので輸入盤をぺたり。
 イタリア産の、ほぼ無名ながら今となってはベテランプログレメタラー、DGMの多分7thくらい。


 「DGM」というバンド名は創設メンバーの頭文字から取った、というこのバンド。アルバム毎にメンバーチェンジを繰り返し既に創設メンバーが誰もいないという状況なのだが(これでもDGM名乗るのってどうなの?)、アルバム毎に着実にステップアップしているのも事実。前作発表前にバンドの中核だったGとKeyが脱退、今回もVoが交代しての新作アルバムとなる。
 一時期の、というかおそらくDGMファンの多くがハマったあの「Misplaced」の、「ちょっとプログレっぽくてテクいメロスピ」なちょっとイモ臭いDGMはここにはなく、今作はどこか都会的に洗練された質感でもって緻密な楽曲を演出する、「明快になったSYMPHONY X」的な「メロスピっぽい要素もあるプログレメタル」へと進化。スリリングかつテクニカルに疾走する#1"Hereafter"でツカミはOK、プログレにしてはキャッチーなメロディ満載とも言え……つーか、この出来で何故無名? イタリア産メタルでもっとも過小評価されているバンドではなかろうか。このアルバム、普通のメタルファンにもビビッと来るものがあるように思うのだけど。


 #8"Heartache"に参加の前任G、Diego Realiの扇情力あふれる弾きまくりっぷりにはどうしても「何故辞めたッ!?」となってしまうし、アルバム「Misplaced」の時代とは完全に別バンドだとは思うものの、これはこれで新たな魅力にあふれている佳作。
 新VoはMichael Eden(EDEN'S CURSE)似でハイトーンもよく伸びるタイプ。イタリアのバンドと聞くとそこだけが心配になる(笑)のだが、歌える人さえ居れば楽器隊は上手い人多いのかね。