VOODOO CIRCLE / VOODOO CIRCLE

 SILENT FORCEでの辣腕ぶりで日本でも株がストップ高(……そうでもないか)なAlex Beyrodt(g)のソロプロジェクトのアルバム。
 そこらのプロジェクトとは一味違うんだぜヒャッホイ、と個人的にはなってしまう豪華(?)メンバーが勢揃いしている。
 個人的にはAlexの書いた曲をDavid Readman(vo)が歌うというだけで期待度絶頂。だったのだが、SILENT FORCEとPINK CREAM 69のオイシイトコどりを期待したこちらの思惑は見事に肩透かし。


 昔ながらのやり方で、ジャムセッションから曲を作って行ったというAlexの言う通り、ここで聴けるのは、強いて言えばジョーリン時代のRAINBOWみたいなハードロック。あんまり普通に普通すぎてコメントに困る。確かにこういう古典的なハードロックをDavidが歌うだけで僕は満腹になれるし、何か鬱憤を晴らすかのようにピロピロやりまくるAlexのgも過剰ではあるけど鬱陶しくはないのでほんとに気分よく聴けます。


 ただなー。期待してたほどじゃないんだよなー。微妙にハマれない。僕がAlexやDavidに望んでいた程にはフックがないと言うか。サビでガッツーンと来る曲が1曲あれば随分印象が良くなると思うのだけれど、その辺でものすごい地味な感じのアルバム。ツボは的確に押してもらえるんだけど、「あ、そこもうちょっと強く!」みたいな。期待しすぎか?

ヴードゥー・サークル

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